代表プロフィール

出身

1979年1月生まれ。兵庫県伊丹市出身。

学歴

兵庫県立伊丹高等学校
関西大学社会学部社会学科産業心理学専攻

資格

中小企業診断士
社会保険労務士
第1種衛生管理者
簿記2級
英検4級
第2種情報処理技術者
初級システムアドミニストレーター
ORACLE MASTER Gold、ほか
1979年1月生まれ。兵庫県伊丹市出身。

職歴

2001年
大手システム会社にシステムエンジニアとして入社。
月労働時間400時間が3か月続くなど過酷な職場で体調を崩し、退社。

2004年
社員20名ほどの任意団体(後に一般社団法人)に入社。

2008年
社会保険労務士試験で2点足らずに不合格。

2009年
社会保険労務士試験に合格。リベンジを果たす。

2010年
中小企業診断士試験に合格。

2011年~
約2年間、職場同僚のメンタルヘルス不調について担当者として支援。
小さな職場で右往左往しながら対応する中で、職場メンタルヘルスの支援不足を痛感。

2014年
任意団体の一般社団法人化を果たす。
東京大学大学院「職場メンタルヘルス専門家養成プログラム(TOMH)」修了。

2015年1月
Hand in Hand コンサルティング 社会保険労務士事務所を開業。

2018年5月
Hand in Hand 社会保険労務士事務所に改称。

これまでの歩み

学生時代

私は、大学では「単に、面白そう。」という理由から心理学を専攻しておりました。ただ、どちらかというと、勉学よりもアルバイトに励む一般的な大学生でした。

その頃、就職氷河期の真っ只中であり、就職するには資格を取っておいたほうが有利と考え、大学に通いながらコンピューターの専門学校に通い、資格(第2種情報処理技術者、初級システムアドミニストレーター)を取得するなど、用意周到な一面を持ち合わせていました。おかげで就職活動では特に困ることなく、第一志望の企業に就職することができました。

システムエンジニア時代

しかしながら、就職してすぐに壁にぶち当たりました。もともと文系にもかかわらず、システムエンジニアという理系の職業についてしまったこと。また、システムエンジニアによくある労働環境の良くない職場に配属されたことでした。

ひたすら納期に追われ、月の労働時間が400時間に迫る月が何か月も続きました。それでも最初の数か月は意欲に燃えていましたし、若さもあり何とか乗り切ることができました。

しかし、長続きするものではありません。ただ目の前の仕事をこなす毎日。こなせないボリュームの仕事をこなせなければ、数日間泊り込みも当たり前。客観的に見れば大きな問題を抱えているのは明白ですが、そのような状況では正常な思考はできません。

次第に疲弊し、体も心も疲れ果ててしましました。当時はまだ「うつ」というのは一般的ではなかったですが、恐らく病院にかかっていれば「うつ」の診断が出ていたと思います。結局、その職場を退職することになりました。

一般社団法人に転職し、資格取得

その後、前職である一般社団法人に転職します。そちらは、人と接する機会が多い職場でした。

自分自身も、しゃべらないコンピュータ相手よりも、人と接してコミュニケーションをとる仕事のほうが適していると初めて気づきました。職場の上司・同僚にも恵まれました。少しずつ自分を取り戻すと同時に、仕事に対する大きなやりがいを感じました。

その後、人事・総務部門に異動することがきっかけで、専門的な知識を習得する必要性を感じ、社会保険労務士の取得を目指しました。しかしながら、独学で進めた初年度の試験は合格点に2点足らずに不合格となってしまいました。

そこから一念発起し、朝は4時5時に起きて勉強、早めの電車に乗って社内でも勉強、会社の始業時間間際まで会社の近くのマクドナルド(マクド)で勉強。昼休みも勉強し、帰りの通勤電車でも勉強するという、働いているときと食事・睡眠時間以外はひたすら勉強という1年を過ごし、翌年の社会保険労務士試験に無事合格しました。

また、その勉強ぐせは自分の財産となり、社会保険労務士という人事労務の専門家に加え、経営の勉強もしたいと考え中小企業診断士の勉強を始めて、1年で合格することができました。

同僚のメンタル不調の支援

一般社団法人の職場で、人事・総務担当として社会保険労務士業務の経験を積んでいく中で、私の開業にきっかけとなるできごとが起こりました。同僚がメンタルヘルス不調となったのです。

大企業であれば、しっかりとした人事部があり、産業医や健康管理室など健康管理の専門家がいたりと、社内に頼れる資源が豊富にあります。しかしながら、小さな職場にはそのような資源はありません。担当者が直接本人とその問題に向き合わなければならないのです。

それでも、何かできることはないかと、本を読み漁り情報収集を試みました。しかしながら、世の中の職場メンタルヘルスに関する情報は、ほとんどが大企業に関するものばかり…。具体的には、産業医がいることが前提の対応がほとんどなのです。しかしながら、法律では50人未満の事業場には産業医の選任義務はありません。法律の網の目から抜け落ちている小さな会社のメンタルヘルスは、そもそも情報が不足しているのです。

それでも、四苦八苦しながら対応を進めました。社会保険労務士として、法律に関することはなんとか情報収集し対応ができました。しかしながら、現場となる職場での困りごとは法律の問題ではなく、本人と「どう接するか」「どう声をかけたらよいか」という、日々日常の問題だったのです。

「メンタル不調の本人をサポートする人がメンタル不調になる」と、よく言われます。本人に対するサポートが一番重要ではあるのですが、その本人をサポートする支援者に対する支援の重要性を強く感じました。特に、社内に頼れる資源が乏しい、メンタル不調対応の経験が少ない小さな会社においては、なおさら専門家のサポートが重要になると強く感じました。

このことが、私がメンタルヘルスを専門で起業する、大きなきっかけとなりました。

約1年間の起業準備

サラリーマン、しかも妻と二人の子どもを抱えての起業です。起業するにあたっては、できる限りの準備をしようと考えました。独立後の今から振り返れば、もっとできることもたくさんありましたし、他にも優先してやっておけば良かったと思うこともたくさんありますが、働きながらの起業準備です。できることはやったという思いでいます。

起業準備で特に意識したことは、「人とのつながり」と「メンタルヘルスの専門知識の習得」でした。

「人とのつがなり」では、特に仲間作りを意識していました。元々、人と接することは好きなタイプです。また、「経営者は孤独である」とよく言われることから、起業前から色々な方とのつながりを広げておきたいと考えました。お陰様で、大変多くの方からの応援をいただいております。サラリーマンから無事に独立開業できたのも、支えてくださる皆様のサポートのお陰だと思っております。

また、「メンタルヘルスの専門知識の習得」では、個人的にはメンタルヘルスの職場対応を一貫して経験したものの、それはあくまで個人的な経験であり、他の会社の事例では問題解決にはつながらないかもしれないという不安が拭えずにいました。

そこで、メンタルヘルスの専門的・体系的な知識を学ぶため、東京大学大学院の「職場メンタルヘルス専門家要請プログラム(TOMH)」の受講を決めました。独立開業を志す私にとって、15万円の講義料は決して安くはありませんでした。しかし、専門的な学びが、必ず将来のお客様の問題解決に貢献できるという思いで、プログラムの参加を決めました。

結果的に、その決断は大正解でした。TOMHでの学びは想像よりもはるかに多く、大変有意義なものでした。また、なにより職場メンタルヘルスに関わる、産業医・保健師・看護師・臨床心理士・人事担当者など様々な職種の方とのつながりを得ることができました。TOMHのプログラムでは、様々なメンバーの経験とそれぞれの職種からの視点を学ぶことができ大変勉強になりました。また、TOMHのメンバーとはプログラム終了後も定期的に勉強会を開催し、学びを深め合うことができる素晴らしい関係が続いています。

2015年1月1日、千代田区四ッ谷にて、Hand in Hand コンサルティング 社会保険労務士事務所を開業いたしました。

起業、その後

開業直後の現在は、事務所の経営としてはまだまだ未熟なところばかりです。しかし、私の知人の紹介というかたちでいくつか仕事をいただくことができ、少しずつお客様に貢献できている実感を感じつつあるところです。

また、開業後には私の親しい友人が有志で開業パーティーを開いて下さいました。

社会保険労務士や中小企業診断士の先輩や仲間、TOMHの同期メンバー、起業仲間に、さらには趣味であるフットサルの仲間など、私がこれまでお世話になっているグループから、総勢42名の方が集まって、盛大に私の独立開業をお祝いいただきました。

この写真は、私の独立開業の一番の思い出です。

また、私自身は決して一人ではなく、開業パーティーに参加してくださった方々、そしてさらに多くの方々の支えていただいているという想いを胸に、その想いを別の方にお伝えすることでその方のお役に立つことが、今私ができることであり、それが私を支えてくださっている方々への恩返しになる。そう思っております。

「Hand in Hand」の言葉には、「協力する。手を取りあって。相伴う。」という意味があります。

手をとりあい、未来に想いをつなぐ。今のお客様、そして、まだ見知らぬお客様とも相伴って歩んでいく。そのような、事務所を目指していきたいと思っております。皆様のご期待にお応えできるよう、日々努力を積み重ねて参ります。何卒、ご指導・ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

長文にもかかわらず、最後までお読みくださりありがとうございました。